ITリテラシー
パソコンが会社で使われるようになって約25年、携帯電話、インターネットが普及して約20年、スマートフォンはちょうど10年になります。
デスクではパソコン、外出先ではタブレットやスマホというのが今の姿ですが、最近はデスクにいてもスマホを使っている時間が増えたのではないでしょうか。
インターネットサイトではスマホ専用サイトが見やすくなっただけでなく、スマホ自体がどんどん進化しているからです。
メール機能でも、スマホのメッセンジャーやLINEの方が、プッシュ機能や履歴が残る他形式的な文書も不要なのでパソコンのメールより遥かに使い勝手がよく便利になりました。
文字入力もフリックに慣れるとキーボード入力と遜色なくなってきました。しかもスマホの方が人工知能による予測変換はパソコン以上で、全角半角の変更手間もないことなどスマホの方がストレスがないという人も多いのではないでしょうか。
またインフラである通信環境も向上して、有線であることの必要性もなくなってきました。
これからの時代はあらゆる機器がインターネットに繋がっていく(IoT)と言われていて、そのわかりやすい例は自動運転車です。
アメリカの自動車メーカーテスラはこれまでテスラが走行した世界中の道路の情報を全てインターネットを経由してクラウドに収集していて、自動運転車はそこから様々な情報を解析してどの道路のどの車線を走るのが最適化を判断して走行するそうです。まさにビッグデータ、人工知能(AI)、そしてIoTを具現化したものです。
ソフトバンクの孫さん曰く、2018年には人間が将棋などでコンピュータに勝てなくなり、30年後には人工知能が人間の脳の100万倍に発展するそうです。グーグルの囲碁AI「アルファ碁」が世界最強者に圧勝して話題となりました。
これから10年先スマホはさらに高度化して、ビジネスでもパソコンが要らなくなる時代もそう遠くない気がします。
このような時代に我々はどのように考えていけばよいのでしょうか。
一言でいえば、「ITリテラシーを高める」ということです。
リテラシーとは少し聞きなれない言葉かもしれませんが、要は「ITを使いこなす」ということです。
仕事でパソコンは使っているが、プライベートでは特に必要としていないのでスマホは使っていないというのでは時代から取り残されてしまいます。ビジネスマンもこの便利でどんどん進化するスマホを使って、どう仕事を効率化できるか、時間短縮できるか、お客様とのコミュニケーションを高めて顧客満足度を上げるかを考え、実践する必要があります。
ホリエモンは最近の著書「多動力」で、「電話をかけてくる人間とは仕事をするな」を言っています。
電話は一方的に人の時間を奪うもの。そういった前時代のツールを使い続けているような人とは付き合わない方が良い・・・
彼特有のエッジの効いた表現ですが、確かに一理あります。
携帯電話が普及しいつでもどこでも電話が繋がる便利な時代ですが、だからこそ煩わしく、忙しい時に鳴らされると鬱陶しくも感じ、折り返す面倒さもあり、移動中など使えない時もあってストレスを感じることも少なくありません。
彼が言うように例えばアポイントメントを取ることなど大概のコミュニケーションは電話でなくLINEなどでも事足りる、LINEなら履歴も残り、いつでも送れていつでも見れてストレスもないということです。
お客様や社内でのコミュニケーションのあり方も考えさせられますね。
だからと言うわけでもないのですが、当社ではこれまで以上にお客様とのコミュニケーションを高めるために、業務用のLINEである「LINE WORKS」をいち早く導入、お客様と気軽にLINEでやり取りできる環境を整備しました。
今後はこのアプリを全ての社員に導入して、社内のやりとりはメールを廃止しようと考えています。
メール機能は取引先などとの連絡ではまだしばらくは残ると思いますが、10年後にはビジネスのやり取りも全てLINEのようなメッセージアプリに変っていくでしょう。
また業務効率化のためのシステム化やアプリケーションの導入も様々に進めていますが、その際も営業や現場監督などデスクワークでない社員が関わるものは全てモバイルでの入力や処理ができなくてはなりません。
そういった意味でも普段からスマホに慣れていないと何が必要か、どんなことができるか判断も想像もできません。
ITリテラシーを高めて、経営にしっかりと活かしていかなければこれからの時代生き残っていけないでしょう。